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執筆者の写真HITOMI BABA

職人か経営者か


こんにちは、馬場です。

よくwebのマンガを読むのですが、最近は「バリスタ」というイタリアで修業した青年バリスタのマンガを読んでいます。

業種は違いますが、ひとりひとりのお客様を思ってカスタムする姿勢、心地の良い空間作り、待たせない、品質の維持・・・業界は違っても、店を構えるものの悩みは同じです。

色んなタイプのバリスタというかカフェのオーナーさんが出てきます。コーヒーだけを味わってほしくて客に厳しすぎる職人すぎるバリスタや、味のわからない一般客を相手にマニュアルとブランド力にかけたビジネスバリスタ。お客様を楽しませることが第一のタレントバリスタ

本物の味・店を守るビジネススキル・おもてなし、どれも必要ですが正直、ビジネスに強い人が勝つとは思います。資金があれば傾いても立て直しができますから。私はビジネスの勉強はしなかったので感心。

日本はなぜか稼ぐ・儲けるということに悪のイメージが強いですが、お客様に還元できるので全く悪じゃないです。商売繁盛は需要あってこそです。映画やテレビドラマ、一部の浪費好きの人間のイメージに惑わされたら何もできないですよ。

働いて得たものはまた新しいものを得る資金。

ビジネスとしてバリスタをしている登場人物の言葉で深く刺さった言葉があります。

「あなたの失敗は、自分の味に自信を持って値を付けられなかったこと」

私も経験年数では「ベテラン」に入ると思いますが、センスは不透明なものなので「私は上手いです」とは一度も言ったことがありません。しかしそれは自信がない、謙虚、とは少し違います。

謙虚は好かれますが、大事にしているモノの価値を下げます。

私の目標である

「一般の方からの、タイマッサージの価値を底上げ」

達成のために時に邪魔になります。

私はひとりで手作業を教えています。大きな生徒募集告知はしないし口コミや紹介で来てくださる方に支えられているのでビジネスセンスは無いです。経営者か職人かで言ったら、間違いなく職人です。賢いやり方ではない自覚はありますよ。

スクールを大きくしたらもっと夢に近づけるけど、品質管理する自信(人格、資金、体力など)は今はないです。だから当面は細々とやります。

売りたい推したいのは「タイマッサージ」であって「私」じゃない。

ただし、せっかく基礎、ベーシック、スタンダードを信じて長く続けたんだから、それを愛する私がやれば良いんじゃないかなとは思ってます。

複数校のベーシックコースを受講した私は「A校ではこう教えてる、B校ではこう。こういうメリットがある。アナタはどっちがやりやすい?」と選択させることもできます。(状況で敢えて多く教えないこともあります)

基礎のある安心できるセラピストさんが増えてくれたらそれでいいんです。その後はMangGorn卒業生さんがいつかご自身の生徒さんに引き継いでいってくれたらいいなあ。もちろん、他の講師のもとで学んで世界を広げてほしいです。

働くことが目的でない方も、もっとタイマッサージが好きになってくれるように努めています。

場を守るためのビジネス脳はまだまだですが、小さなスクール・サロンMangGornはいつまでも続けられますように。

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