こんにちは。
タイ古式マッサージ & チネイザン インストラクター 馬場 です。
ワークショップをするときに迷うことがあります。
「手順の書かれたテキスト」をどうするか。
私は自分が参加するとき、テキストはあんまり見ないんです。
ひとつの手技についての講師の説明をこぼさずに聞いてじっくりと観察している方が身につくからです。
30人とかいても、講師とマンツーマンの気持ちで聞いてます。
自分が講師で話している時も、私の顔を見て話しを聞いている方は安心できます。
写真もほとんど撮りません。画面を見ていると、わかりにくくなるから。後で見てもわからないことが多いです。
実際、資料はあるけど実技写真無しの講習でも集中していれば必要な分は吸収できています。
テキストを渡すと、多くの方がメモに必死になっています。
メモをするのは、講習内容の総てを持って帰りたいから。実技中にメモを書くと、安心するよね。
だけどね、目が紙に行っちゃう。脳が文字を書くことに集中しちゃう。
「もったいないから、教えてもらったもの全て覚えて帰りたいんだもん!」
わかる~~~!! 私にもその欲はあります。
だけど、私のキャパが追い付いていないてことだと思うので、一度は諦めます。
私は、できそう! 掴めそう! あとは微調整だけだなってものだけに絞ります。
以下、私のワークショップの受け方です。
<受付>
早めに行って、早めにテキストに目を通しておく。
ざっくり、どんな流れでどのくらいのボリュームがあるか、要となるものを探っときます。
<聞く、見る、イメージする>
最初にテキストを使って説明がある場合はメモしますが、実技中は私はテキスト置きます。
なるべく講師の後に回って施術者に近い視点で見ます。
聞きながら、自分の身体を動かしているイメージをします。
<実践する>
だいたい参加者さんとペアを組みます。
受け手、施術者、どちらが先でもいいです。直前に一回テキストで流れを確認してから動きます。
動いている時にはなるべくテキスト見ないです。どこを狙ってるかなどは説明中にじっくり見ておいて既に整理できている状況でやります。
すぐ動くのもいいですが、ああでもないこうでもないと時間をかける前に要点チェック!
↑これは、私がある程度経験者であるからできることでもあります。
そうでない方は、先に一度ペアの方のを受けてもう一回頭の中にいれるといいです。
最初に受けをやった場合は、受けた時にどこで何が起こったかに集中する。相手が間違えたところ、もたついたところは要注意な部分だと思ってください。
あとに受けをやった場合は、自分が間違えたところを相手がどうやるのかよく観察します。
わからないところは、講師が回ってくるまで飛ばして先に進んでおいた方がいいです。間違ったままやり続けると痛かったり、苦手だと思い込んでしまうので。
早く終わったら他チームを覗きに行ってもう一度観察します。
必要なところはメモして一度区切りをつけて、次のステップにいきます。
↑ ほら、誰もテキストにかじりついてない。
<まとめの時間>
自分が苦手な部分は覚えておくこと。質問があれば講師本人に。
もう少しで掴めそうなものがあればここが最終チャンス。講師やできている方の所にいって受けさせたもらったり受けてもらいます。
それでもできなかったら、今回は諦めます。
<帰り道>
一緒に帰る方がいたら、会話で学びます。
自分が理解できているものを伝えるのも整理に繋がります。
逆に勘違いも直してもらえます。
ひとりになったら、今日学んだことを自力で思い出す。それが終わったら、テキストを出して忘れてしまっていたポイントをチェック。
メモし忘れがあったら書く。頭の中で身体を動かす。
あれ?ってなったら調べる。講師の許可があればメールで聞く。
講師の立場として、間違ったものを世に出されるのも怖いことですから、聞いてもらった方がいいです。
親しくなった方がいたら、連絡先を交換して練習しあってもいいですね。
全く理解できなかったものは、今の自分にはキャパオーバーなので保留。潔く忘れます。
余裕ができてきたら、自分で調べてみたり、また別の講習で理解できるようになることもあるので。
今は、今できることに集中します。
後日、別の紙にでもまとめます。今の施術のどこに入れるとスムーズになるのか。
以上。
数日に及ぶ講習では必ずテキストを用意しています。
タイのスクールや協会のディプロマ発行の基準にもなりますので。
そもそも手技の数が違うのと、総て理解するという前提でやりますので。
ワークショップでも簡単なものをお渡ししています。
ただ、上にも書いた通り、
「これからどういうことをやるか」
というざっくりした理解と、
「ああ、こういうことだったのか!」
と家に帰った後のまとめ用に作ってますので実践中は見ないのがおすすめ。
見ながらでなきゃできないようなものなら、まだまだキャパオーバーです。
それでもやりたいなら、ゆっくり何をしている手技なのか想像して下さい。こうかな?と思ったら質問してください。
頭の中を整理して、掴んだら、テキストを置いてから相手に集中してやるようにしてくださいね。
一応、実技の前後にメモタイムは設けているので、焦らないでね。
以上、ワークショップを無駄なく受けるコツでした。
参考になりそうなところを一度試してみてください。