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執筆者の写真HITOMI BABA

【夢を潰さないで】


こんにちは。

タイ古式マッサージ&チネイザン インストラクターの馬場です。

年末からいくつか映画を観ていて感じたことを。

まず、順を追って

「メアリーの総て」

メアリーは有名な「フランケンシュタイン」の著者です。書いていた時はわずか18歳。驚きました。

恥ずかしながら、私にも偏見がありました。若い女の子が書くテーマではないと。だからこそ惹かれたのですけどね。

メアリーは両親の愛情を受けずに育ち、親に隠れて文章を書きためていました。

16歳で詩人と結婚しても彼女は満たされませんでした。

彼女の中で膨れ上がった「孤独」が怪物だったと知った時に納得。

フランケンシュタインを書きあげても、出版するまでに苦労しました。

若い女性が書くにはグロテスクすぎるとか、夫の「解説」付きでないと出さない、と言われてしまったのです。

結果、奔放過ぎた彼女の夫も「これは素晴らしい」と認め彼女の孤独も理解してくれました。

「NEON DEMON」

田舎で育ったジェシーは16歳でモデルを夢見てロサンゼルスに出てきました。

彼女は特技がなくて「綺麗なだけ」だということを知っていました。

大きな月を見上げながら彼女は自分がちっぽけであることを男友達に打ち明けていたのが印象的です。

何にも取り柄がないから、自分の美貌に頼ったわけです。

それでも、モデル事務所の社長、カメラマン、デザイナーに好かれ成功していきます。

純粋でしたが、だんだん擦れてきます(笑)

最後の方で彼女が幼いころに実母から「denjorous(危険な子)」と言われていたと出てくるので、

自身の美貌が武器になることを心の底ではよく知っていたんでしょう。悪いことじゃないです。

監督の意図とはきっとずれるんでしょうが、気になっちゃったことが。

私も高校生・短大生のころ、やりたいことがなくて・・・というかできそうなことが浮かばなくて。そして綺麗だったわけでもなく。

当時からフリーターという生き方があったのでそうなったのですが

周囲の友人が大学を卒業して就職していくのを見ると不安でした。

いつかやりたいことが見つかる日を夢見て、今を楽しむことよりお金貯めていました。

暗い時代でしたが、今となっては良かったなと思ってます。

話は戻って、容姿も才能です。恵みというべきかな。

モデルも女優もそれを表に出す表現力を持ってこそなので、綺麗である自覚は持った方がいいですね(笑) それが才能です。

天然の美人である彼女は整形をディスってますが

整形に依存する先輩モデルたちにも出会い「賞味期限切れ」という言葉も出てきます。

あらすじを知らずにこの映画を観に行ったわけですが、思い出した映画があります。

「ヘルター・スケルター」

原作は有名なマンガで沢尻エリカ主演で数年前に公開されて観に行きました。

これはトップモデルのリリコ(沢尻)が美に執着し整形を繰り返し、後輩の天然の美人が表れて落ちていく物語です。

こちらは原作者も監督も女性。その分リアルで痛々しい映画でした。

さて、美への執着ですが、その前に。

私が引っかかってしまったことをもう一度。

「美人なだけが取り柄」

泣きたくなりました。何が彼女にそんな悲しいことを言わせてしまうのか。

自分の得意なことに気が付いていないだけでもあり、

そうして、それさえも薄らぐほど今の美貌が強いんだろうなと納得もしてますが。

インスタなどのSNSを見ていても、若くてきれいな女性を雇って広告塔にしています。

それだけ、若い女性の美には価値があるわけです。

ただ、人間の容姿は変わっていきます。

バレリーナなど表舞台にいた方も、講師になったりしますね。

表にいることに執着しなければ、道はあります。

「マチルダ 禁断の恋」

最後のロシア皇帝ニコライ二世と婚前の交際相手の実話をもとにした映画も観ましたが、

多くの男性を虜にした彼女もまた美人で有名なバレリーナだったようで。

晩年、マチルダはバレエの先生になり100歳近くまで生きたようです。

ひとときの美は尊い。とても大事ですが、彼女たちの奥にある「知の種」も尊い。

「ヴィヴィアン・ウエストウッド」

これはドキュメントなのでご本人様が登場してました。

華やかで美の象徴のようなファッション業界でも、彼女は完全に裏方。

正直なところ、一般的に美人ではないと思います。でも魅力の塊ですよ。

お金に執着はないけど、仕事を続けたい人で会社を潰さないためにめっちゃよく働きます。

美人じゃないけど、動くという才能はありました。

したいと思ったことをすぐにする。

これぞ羨ましい才能です。

冒頭にあげたメアリーも肖像画を見ると美人だったようです。

面識の浅い男性に言い寄られてましたし(笑)

小説を書きたいという彼女の夢は、家族に邪魔されていました。

もともと才能はあったのでしょうが、「売れない」と言われ続けても彼女の執念が勝ったわけです。

フィクションの登場人物であるジェシーやリリコは破滅してしまいましたが、我々はリアルです。

希望がないといけない。

才能なんて、後からいくらでも身につく。

才能がなくても、積み重ねがどうにかしてくれることもあります。

私はいまだに人を癒す才能なんて持ってないですよ。

「やりたい」と口にし始めたころも「アンタは向かない」と言われたもんです。

私も何も持っていない人間でしたが、たくさんぶれながらも

今はこうしてリラクゼーションの世界で楽しく生かされています。

今これを読んでいるお悩みの方も、好きなことが見つかるといいね。

目立った取り柄のないお友達のいる方も、その人化けるかもしれないから邪魔せず

応援してやってね。

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